お客さんの頭の上にその人たちの意識の流れがみえる


「ライブの時、楽しくて舞い上がってると、お客さんの意識が流れになって見えるようになっちゃった。気ってあるでしょ。気の流れ。都城でのライブで初めて見えたんだけど、お客さんの頭の上にその人たちの意識の流れがみえる。私に意識が向いているかどうかっていうのが見えるの。感じることはあったけど見えるようになったから、今はそこに自分の気を取られないようにしてるけど。最初は誰かがスモークたいてるのかな?って思ってた。ただね、全員が全員自分の方を向いてるとそれはそれでつまらないの。ちょっと意識がこっちに向いてない人がいる方がやる気が出る。歌ってる時って本当に楽しい!でも制作はほんと苦しい。」

それは楽しめるようにならないの?
「そこが楽しめるようになったらどうなっちゃうんだろう?って思う。アーティストを続けてる限りついて回ることだし、私には日常っていうのはないんじゃないかなって。私は普段音楽を聞かない。音楽を聴くと、私だったらこうやるのに、とか何でこんなアレンジしてるんだろうって自分に置き換えちゃう。職業病だよね。そうすると純粋に音楽を楽しめなくなるからボーカルものは一切聞かないの。この仕事やめたら感じなくなるんだろうけど、やめることはないし。」

彼女にはしっかりとしたプロフェッショナリズムがある。「私はプロとして音楽をやってる、わたしはアーティストなんだっていうプライドはある。嫌な感じに聞こえるかもしれないけど、それくらい自信をもってやってる。」とはっきり答えてくれた。

好きなことをやって生活できるのが誰でも理想だと思うけど、好きでもない仕事を一生懸命やってストレスまみれになっている人の方が多い中、今の彼女がいる場所に到達出来たのはなぜ?あきらめる人の方が多いと思うけど。このインタビューで私が必ず聞いている質問を今回も聞いてみた。

「自分がやってこれたっていうより、どちらかというと、周りの人だったりにやりたいことをやらせてもらえる環境を作ってもらったっていう感じかな。自分一人でがむしゃらにやってきたわけじゃない。でもその環境を作ってもらうために、私は感謝するの。感謝しないと好きな事はやらせてもらえない。あきらめる人、途中でギブアップする人が“出来ない”と思うのは、それはたぶん出来るはずの自分に感謝をしないことだったり、やりたいけどできないって、環境のせいにするからじゃない?やらせてくれてありがとう、この環境に私がいることが出来るのはあなたのおかげであると同時に、プライド持って頑張ってる自分にもありがとうって感謝する。今日も良く耐えたね!って。“Share Aloha”してれば100%じゃないけど、周りが環境を作ってくれる。私がラッキーなのかもしれないけど。でもだからこそ色んなプレッシャーはあるけど、自分と周りに感謝して頑張ることが出来る。」

出ました!今回のインタビュー最大の収穫。自分に感謝することにフォーカスできる人は多くないと思う。私も基本自分大好きB型だけど、けっこう自分に感謝は忘れがちだもの。

「人がいくら褒めてくれても、逆にけなされても、一番へこむのは、自分で自分を見損なったり、自分を嫌いになった時でしょ。結局自分なんだよ。私のおばあちゃんがよくそう言ってた。私のおばあちゃんは周りの人から助けてもらうこともなく、逆に周りは彼女を利用して裏切ることの方が多い中一人でやってきた人なの。“ティアは自分が弱い時は自分のせいにしないし、強いときは自分のおかげだと思う。ほんとはその逆。自分がダメなときこそ、自分をたたき起こさなければならない。マナと向き合わなければならない。”ってよく言ってた。当時はマナと言われても理解できなかったけど、自分のマナが自分と別の方向を向いてたら自分を自分でヘルプ出来なくなる。おばあちゃんには反発してきたこともあったけど、そういうことを教えてくれたんだなと今は理解できる。」

ハワイ語で、魂、エネルギーや万物に宿る超自然の力などと表現される“マナ”。自分のマナがそっぽを向いていては何も始まらない。ハワイに移り住んだ日本のおばあちゃんがChiyoTiaを通して送ってくれた大事な大事なメッセージ。やっぱりChiyoTiaはハワイの子でした。

ChiyoTiaプロフィール
東京生まれハワイ育ちアーティスト名「ChiyoTia」は、彼女の日本名とハワイアンネームからつけたもの。幼少時代に母方の実家のハワイに渡り、幼い頃から父の親しんできたジャズやハワイアンミュージックをはじめ、ジャンルを問わず幅広い音楽に触れて育つ。帰国後シンガーとして活動を開始。ナチュラルでありながらもソウルが同居するしなやかなその歌声は、『日本とハワイ』異なる2つのルーツが育んだ、『何者にも属さないインディペンデントな感性』によって独自の世界を築きあげている。またChiyoTiaにドラムの村上ポンタ秀一を迎え、ChiyoTia+PONTA=chiyopon?としても活動すると同時に、南佳孝、小沼ようすけ、TOSHI(X-JAPAN)、HAPA、Malani Bilyeu(from Kalapana)、Alden Levi、Ted Lennon等など、日本のみならず、海外の様々なアーティスト、ミュージシャンとも共演。

http://chiyotia.com/