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ブータンという幸せの指数

現実とは思えない、どう考えてもメルヘンチックなディズニー映画の主人公の二人にしか見えないブータン国王と王妃。 訪日中ということもあって、にわかに脚光を浴びているブータンですが、みなさんどんな国か知っていますか?

私は以前TVの特集でブータンという国を知って以来、かなり興味津々。うろ覚えですが、国王が超エコ思考で、国の自然保護を第一にしていることや、GNH、つまりGross National Happiness=国民総幸福を国の指針としていることなど、とにかく精神的にとても豊かな国だな、という印象。時は経ち、数か月前。ブータンのイケメン国王が美しい王妃をめとったというニュースを見たら、その王妃の美しいこと!! この二人の非現実的な美しさに心奪われ、もっとブータンについて調べてみようと思っていた矢先のお二人の来日。というわけで、旬なネタは冷めないうちにどうぞ。

とにもかくにも、国王と王妃、あの二人が発する何とも言えない幸せのオーラとでも言いましょうか、二人を見ているだけで、なんとなくブータンというお国柄がひしひしと伝わってくるのですがいかがでしょうか? 色々と調べてみたら、やぱり、あの二人の幸せビームは本物だな、と思えることがたくさんありました。

まず、ブータンが大の親日国家である、と言うのはご存知かもしれませんね。ではなぜそんなに親日国なのか、ですが、その背景にはある人物がいいます。西岡京治という日本人。西岡氏は1964年に農業指導のためにブータンへ渡り、野菜をはじめ、特に稲作で大きな成果をあげ、ブータンの農業は飛躍的に生産性を上げることができました。その功績をたたえ、当時の国王は、西岡氏にブータン最高の称号「ダジョ」を送ります。 当初2年だった契約が、国王の意向で28年にもおよび、1992年に西岡氏が亡くなると、ブータンでは過去に見ない壮大な国葬が行われ、彼の遺骨はブータンの地に埋められました。 彼の功績はブータン国民なら誰もが知っており、今の日本とブータンの関係の礎となったのがこの人物だったのです。3月の東日本大震災では、震災翌日に国王主催の「供養祭」が行われ、義援金100万ドルが送られています。

こんな親日国だということさえ知らない方が多いかと思いますが、ブータンはどこにあるのかご存知でしょうか。ブータンはチベットとインドに挟まれたヒマラヤ山脈に囲まれた小さな国家。国土の72%が森林で、その42.7%が国の保護林。 国の最低6割を森林として維持することが定められているブータンは国家の思想として、自然と共に生きることを選んでいます。「我々の環境ポリシーとは、つまり、仏教の思想をもとに、人間は自然と共に調和して生きているだけでなく、お互いに離れることは出来ない存在であるという事。」「自然とは仏教の輪廻転生の思想において、我々の祖先であったかもしれない様々な生き物の住処であり、美しさと心地よさを与えてくれるもの。自然環境保護はブータン人の生きる道そのもの。」とはブータン文化大臣の弁。

そして、ブータンと言えば、先に述べたGNH(国民総幸福量)。国の生産能力を示すGNPが根幹となっている我々日本をはじめとした先進国と呼ばれる国家にたいして、国民がいかに幸せを感じているかが指針となっているGNH。では、ブータンの開発の根幹になっているこの思想は1980年代に提唱されたとか。その幸せ度数をどうやってはかるのか。GNHには4つの大きな柱があります。
1. 持続可能で公平な社会経済開発
2. 自然環境の保護
3. 形、無形文化財の保護
4. 良い統治

経済の発展が国の目標となり、自然がどんどん失われて伝統が失われては国として意味がない。と言うのが基本理念。日本にとっては耳に痛い話。この4つの柱をそれぞれ見てみると、

1. 持続可能で公平な社会経済開発 : たとえば、ブータンの電力自給率はなんと400%。日本は20%と言われていることを考えればどれほどすごい数字化がわかります。そしてその電力の99%は水力発電。国内で使っているのは1/4、残りはインドに輸出。クリーンな持続可能エネルギーが既に産業となっています。また、医療費、教育費は無料



2. 自然環境の保護 : これは先に述べたように、国土の72%が森林で、その42.7%が国の保護林そして国の最低6割を森林として維持することが定められています。

3. 形、無形文化財の保護 : 新しいビルなどの建築はブータン伝統の建築様式を損なうものではないかが検証され、国の許可がないと建設出来ない。

4. 良い統治 ; 地方分権。自分たちの地域の開発は地域住民が優先順位を決め、中央に提案。

書き出したら色々と止まらないわけですが、一言でまとめれば、ブータンは仏教思想に基づき自然と共に生きることを国の方針としている。という事。都会へ行けば、無秩序に建てられたグレーの巨大な怪物みたいな建物が襲ってくる日本。エネルギーは原発頼り。先の見えない混沌とした政治。かつて日本も自然との調和を重んじて、独自の文化を育て、ブータンのような国家だったことがあるはず。いつからこんなことになったのか、と思えば、戦争に負けてアメリカの資本主義思想が日本に覆いかぶさってからなのかな、などと思いを巡らせてみるも、かなしいかな今の日本はブータンからかけ離れている。

国民総生産は中国に追い抜かされそうになっているけど、日本はそれでも数字の上では世界有数のお金持ちな国。でも、日本人って幸せなのかしら。私は個人的には幸せだけど、日本人として国家を見たら、決して幸せな国に住んでるとは思えない。本当に大切なものが何なのかを国民全体が思い出さない限り、きっと何も変わらない。☀✿♥☮☺

参考:
http://eikojuku.seesaa.net/article/210602820.html
http://blog.conservation.org/2010/12/bhutan-a-conservationists-dream/
http://eco.goo.ne.jp/life/world/bhutan/
http://blog.livedoor.jp/c_bokin/archives/51709471.html


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